「夏の小作品」2016より(3)

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どんどん削って洗っていったら、こんなに渋めの作品になっていきました。

夏、秋の個展に展示する小品の準備として、秋の雰囲気があるような作品ということで描き始めた作品。何か、来春のコレクションならぬ、来秋のコレクションというこで、どうもしっくり行かない。秋の燃えるような色彩を。やたらと赤や黄色を塗りたぐってみても、色以外のものは見えてきません。

こんな感じです。

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見ようによってはこちらの方がキレイかも?

画面のオレンジ色、フレンチバーミリオンのクレパスの線がはまっていない。触ると手につきそうなうな感じで、生々しい。そこでこれをなんとかしようと、ちょっとのつもりで洗いに行ったら、今度は止まらなくなって、絵の具もクレヨンもすごく取れてしまって、あわやボツか?

そこからもう一度ゴミ箱の淵から這い上がった作品です。何か精神性の感じられるような作品にしたかったのです。色というふあふあしたもの、その色のカーテンの向こう側にありそうな何かをつかみたくて取り組んだ作品です。